- 2024年10月5日
桂枝湯証を考える(1)
はじめに 桂枝湯は、中国商代(紀元前1700年〜1100年)の湯王の大臣を務めた伊尹(いいん)が創作したという伝説がある。この伝説は、桂枝湯の長い歴史と重要性を示唆している。 桂枝湯の歴史的背景 『史記』(前漢時代の司馬遷による歴史書)には、「伊尹、滋味を以って湯を説く」という記述がある。また、『漢書』芸文志の『湯液経法』にも、伊尹が神農本草を用いて湯液を作ったという記録がある。 伊尹は元々料理人 […]
はじめに 桂枝湯は、中国商代(紀元前1700年〜1100年)の湯王の大臣を務めた伊尹(いいん)が創作したという伝説がある。この伝説は、桂枝湯の長い歴史と重要性を示唆している。 桂枝湯の歴史的背景 『史記』(前漢時代の司馬遷による歴史書)には、「伊尹、滋味を以って湯を説く」という記述がある。また、『漢書』芸文志の『湯液経法』にも、伊尹が神農本草を用いて湯液を作ったという記録がある。 伊尹は元々料理人 […]
古代中国医学とギリシャ医学は、どちらも「気の思想」を根底に持っていました。しかし、ギリシャや西洋医学では解剖学の発展とともに、「気の思想」は消散しました。 「気の思想」を根底に持つ『傷寒論』は、張仲景が黄帝内経の医学理論を背景に著し、その理論は桂枝湯ならびにその加味方から展開されました。しかし、漢方を学ぶ初心者はその重要性に気づかないことが多いです。 この状況は、昔の中国でも同じでした。唐代の著名 […]
医食同源とは 「医食同源」は中国の古い言葉と書かれていますが、真柳誠氏によると、「医食同源」という言葉は1972年代の日本人の造語であることが分かりました。 「医食同源」の思想は、五味論の発展とともに生まれ、中国薬物学の本草書に大きな影響を与えました。しかし、三世紀以降、食医の知識は忘れ去られ、食宜の思想が薬膳として発展しました。現在の薬膳の概念は、北京中医薬大学の翁維健氏が初めて使用し、その後、 […]
患者様各位 厚生労働省の保険診療改定にともない、6月より当院では40日以上の処方箋は原則としてお出しできなくなります。 生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)に該当し、かつ60日もしくは90日以上の処方箋をご希望の患者様は、生活習慣病の指導を受けていただくことが必要となります。 なお、長期処方やリフィル処方箋については、患者様の病状に応じて担当医が判断いたします。 以上、患者様にはご不便をおかけ […]